(
2008/11/25)
狂った思想
毒妹子への目覚め。
思い合っていることがこんなにもつらいなんて。
思われているって自信が欲しい。
取られない保障なんてどこにもない。
僕より近いあの人とか。
僕より素敵なあの人とか。
一方通行ほどみっともないことはないってとうにわかっているのに。
どんどんあなたが好きになる。 不快感。
「いーもこちゃん、何考えてるんだい?」
考えを中断させたのは愛しい人。心のわだかまりが少しだけ解けた気がした。
でもまた不安で胸がいっぱいになる。
「なんでもないです…あ、鬼男さんが呼んでましたよ」
「んー…いいや、妹子ちゃん優先!」
彼の笑顔に思わず顔が綻ぶ。
確かめてしまう自分に嫌気が差したけれど、期待を裏切らないこたえに暗雲なんか掻き消えて。脳はあなたのことしか記憶してないみたいになるんだ。
僕の全部抱き締めてくれるだけで胸の中淋しさ入る隙間はなくなる。
刹那のこと、だけれど。
どうせあなたにはすることなすべきこと沢山あって、その頭には僕なんて居ないも同然なんだ。きっと自覚はないでしょうね。
僕のこと常に考えようと努力なさるくらいしてみたっていいのに。いつだって一人で悩んで寂寞感じるのは僕なんだ。
思われる方々は小さい脳味噌に僕だけ刻み付けていればいいのさ。こっちが痛ましさ感じるくらいね。
狂 っ た 思 想 を 飼 い 慣 ら す
鬼男さん、貴方が大王を好きな訳じゃないって分かっていても、切ない優越感とでもいうべき感情に浸る僕を笑いますか?僕より長い時間を彼と過ごしてきた貴方なら、彼の言葉が真実なのか狂言なのか分かりますか?
ただわからない僕の彼に対する思いが足りないだけですか?こんなにも愛しているのに。愛が足りないのはどっちだと言うんですか?
お題・滲さま
すきじゃないと、くるわないわ。
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