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2009/01/24  語弊
 日和

台詞のみ夜摩天君臨。嫌な奴じゃないんです。
12天でかこうとおもって挫折して結局天国ラブ。
シリアスだよ。鬼男くんは例によって…。





















「はああ。

隠居の身でとやかく口を出すのはいかん。というか口を挟むまいと思っていた。が、目に余る。
貴様自覚を失っておらんか?責務を忘れておらんか?思い違いしておらんか?浮かれ過ぎておらんか?馴れ合いに馴れておらんか?
娯楽は求めちゃならんとは言わぬ。だが貴様はやりすぎだ。求め過ぎだ。与え過ぎだ。
馬の耳に念仏。豚に真珠。猫に小判。
というより、猫に天正大判だな。
天正大判か…伊達政宗は素晴らしい人物だったな。彼は全てを自ら掴み得た。うむ、ずば抜けて賢く、それでいてどこか抜けた男だった。
貴様があやつ程計算高かったらこんな結果にはならなかっただろうに。
はああ。
残念なのはこちらの方だ。
貴様に道を踏み外して貰っては、困るのだ。
違えるな。胸に抱く物は最低限で良いのだ。
貴様は何も解っておらん。解っておらん、だけなのだ。

はああ。」



















「あ、」

呼んでる。彼が呼んでる。
淋しい思いはさせられない。大切な人なんだから。
彼のお呼びなら仕方ないし。ていうかオレも会いたいし。いい加減耐えられなくなる頃だったし。
呼んで欲しいとか思っていたし。
「まっててね」
待っているのはどっちだろう。
「いまいくよ」
どこへ行く気なんだろう。
「あいたいよ」
何に会いたいの。
何に縋ろうとしているの。

この職業って楽じゃないんだ。
秘書のあの子に何度救われ癒されたか。
彼が好きで。たまらなく好きで。
閻魔大王とか秘書とかそういうので縛られる関係でなく、
ただ一個人同士、対等に、愛し愛されていたかったの。

獣のような目も、
艶やかな爪も、
長い指も、
低い声も、

見てくれて、
律してくれて、
触れてくれて、
叱ってくれて、

その全てをあいしていた。
その全てで愛してくれた。

「みんなみんな、だいきらいだ」

「君だけが、未だにオレを愛してくれる」

「たりないよ、もっと愛してよ」

「どうしてあの人になんて従うの?オレは君のあるじだったろう?」

「君は、オレを愛してなどいなかったのかい?」

「構わないよ、こっちがこんなに愛している。その事実だけで君を忘れられるよ」







「  なんてね






















この世の何処にもいないのに。
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