ハルジンルート
光刺す感覚は何時だって脳を苛んで止まない。
ロキが少年に喚ばれたとき既に光はそこに居て、最期まで一緒に居たのだけれど、ロキを倒した経験値でその光を召還することが可能になったのだと気付いたとき。遣る瀬のない悲しみは、正にそのとき、根付いたのだ。
その悲しみをさえ光は曝す。
だからロキは悲しみを心(あるのか分からぬけれど)の奥底に鬱積させて、押し潰して、そうするしかない自分に益々悲しく虚しい気持ちになる。
閉ざされた常世の闇を切り開く光を見て、そんな心地が久方振りにロキの胸中に襲来したのだった。
「なんだって君がこんな所に」
「母と弟に会いに来ただけですよ」
やわらかに微笑んで言う光の主、アマテラス。
ロキはアマテラスの笑顔が大きらいだった。今も嫌っている。
「貴方は其れ程に私を嫌うのですね。私はむしろ貴方を気に入っているのですよ」
「そりゃどうも」
しかめた顔を隠しつつ、眉をひそめる素振りさえみせぬ笑顔でいるアマテラスの余りの眩しさに苛々と目を細めた。
「ボクなんかを気に入るなんて。アマテラスともあろう者が、大層お目が低いんだねえ」
「ふふ…。貴方が苛々としているのを見ることができるなんて、たまになら根の国も良いものね」
「…もうボクらの間に彼はいない。ボクらが進んで一緒にいることないと思うんだけど。キミだってどっかの神様に目付けられちゃうよ」
「構わないわ、」
アマテラスは両腕を広げて大仰に光を展開した。
「私が主神ですもの」
横柄かつ優美な物腰で、アマテラスは言った。
「これだから、主神はしたいことばっかり…」
ロキは義兄を思い出しアマテラスと重ねるも、全く似ていない。
言っていることは同じではないのか。
「ロキ。おまえは彼はもういないと言いましたね」
「…え?うん言ったよ。そりゃあ人間界にいるんだし」
「諦めを見ているのですね」
「はあ?」
「貴方は彼を諦めたのですね?」
「…意味わかんないなあ」
本心を知られているような気さえして、不快だった。
「私はこれから彼に会いにいく積もりなのだけど」
「ボクは行かないよ」
「私の予定ですよ。だって私はあの子をあいしていた。今も愛しているもの。 貴方だって、そう。 いいじゃない。誰が私たちを責めるの?」
「だってボクはあのお方からも人間界は駄目って言われてるし、それにどうせ…」
ロキは本心を隠そうと言訳を嘯くことが、辛くて、固く目を瞑った。
「あなたは諦めているだけですどうして私の言っていることに気付かないのどうして試みもしないの何をそれ程恐れているの何故そのように詰まらない者であろうとするのあなたらしくない!」
ロキは目を開けて光をねめつけた。
勝手なことばかりで煩くて、それが痛い所ばっかり突き刺す。
「キミにはなんにも分かんないよ!」
光を見据え、手を構え、地を蹴った。
手が纏うは氷。
「マハラギダイン」
されどアマテラスの唯一言に炎の波が押し寄せロキの氷など子牙にも掛けず消してしまう。
「手向かうなど愚者の沙汰ね。愚かしい所も好きよ、ロキ」
「何で、こんなに強いのに、君は、」
「さてね。私はしたいことをするだけよ。 今はあなたを連れ出して、彼の所に行きたいわ」
「はは…っ!キミは勝手な女だなあ!」
「あなたが何の恐れもなく彼に会うことを、実現したい、気分なのよ。私。」
「…アマテラスは分かってるんだ。ボクが、恐れてること」
「怖いんだよ。怖くて仕方ないんだよ。」
「…あなたは、要らないモノなどではないわ。安心なさい」
「…それでも、ボクは、怖い」
「貴方が恋慕をしちゃいけない理由などないもの。それが仮令、横恋慕でも、不倫でも」
それからロキは、光に飛び込んだ。
光に心休まるなんて初めてのことで、妙に思われたけれど、見栄と涙が剥がれ落ち、晴れた心は光照らされきらきらと喜び、自然と弛緩する頬でアマテラスに笑いかけた。
アマテラスはいつもとちょっと違ってうっそりと、しかし輝く笑みで「かわいいひと」と呟いた。
ネクロフォビア
すいません次はもっとかっこいいロキをかきます。
タイトルは極端に死を恐れる神経症の一症状。死亡・死体恐怖症。ですね。はい。
あと二個くらいアマテラスが主な文をかきたいですね。ネクロ…いや…根暗、シリーズ…。
マハラギダインはSJスキルです。ラグナロクがよかってんけど、文句つきそうで止めてん。
SJアマテラスはほんとにライトロウなのか不安になった。
スキルが、ランダマイザとか、うける。
根の国は記記での死後の世界みたいな。
ダークな悪魔が住む魔界の、一角て設定じゃ駄目ですか。
光刺す感覚は何時だって脳を苛んで止まない。
ロキが少年に喚ばれたとき既に光はそこに居て、最期まで一緒に居たのだけれど、ロキを倒した経験値でその光を召還することが可能になったのだと気付いたとき。遣る瀬のない悲しみは、正にそのとき、根付いたのだ。
その悲しみをさえ光は曝す。
だからロキは悲しみを心(あるのか分からぬけれど)の奥底に鬱積させて、押し潰して、そうするしかない自分に益々悲しく虚しい気持ちになる。
閉ざされた常世の闇を切り開く光を見て、そんな心地が久方振りにロキの胸中に襲来したのだった。
「なんだって君がこんな所に」
「母と弟に会いに来ただけですよ」
やわらかに微笑んで言う光の主、アマテラス。
ロキはアマテラスの笑顔が大きらいだった。今も嫌っている。
「貴方は其れ程に私を嫌うのですね。私はむしろ貴方を気に入っているのですよ」
「そりゃどうも」
しかめた顔を隠しつつ、眉をひそめる素振りさえみせぬ笑顔でいるアマテラスの余りの眩しさに苛々と目を細めた。
「ボクなんかを気に入るなんて。アマテラスともあろう者が、大層お目が低いんだねえ」
「ふふ…。貴方が苛々としているのを見ることができるなんて、たまになら根の国も良いものね」
「…もうボクらの間に彼はいない。ボクらが進んで一緒にいることないと思うんだけど。キミだってどっかの神様に目付けられちゃうよ」
「構わないわ、」
アマテラスは両腕を広げて大仰に光を展開した。
「私が主神ですもの」
横柄かつ優美な物腰で、アマテラスは言った。
「これだから、主神はしたいことばっかり…」
ロキは義兄を思い出しアマテラスと重ねるも、全く似ていない。
言っていることは同じではないのか。
「ロキ。おまえは彼はもういないと言いましたね」
「…え?うん言ったよ。そりゃあ人間界にいるんだし」
「諦めを見ているのですね」
「はあ?」
「貴方は彼を諦めたのですね?」
「…意味わかんないなあ」
本心を知られているような気さえして、不快だった。
「私はこれから彼に会いにいく積もりなのだけど」
「ボクは行かないよ」
「私の予定ですよ。だって私はあの子をあいしていた。今も愛しているもの。 貴方だって、そう。 いいじゃない。誰が私たちを責めるの?」
「だってボクはあのお方からも人間界は駄目って言われてるし、それにどうせ…」
ロキは本心を隠そうと言訳を嘯くことが、辛くて、固く目を瞑った。
「あなたは諦めているだけですどうして私の言っていることに気付かないのどうして試みもしないの何をそれ程恐れているの何故そのように詰まらない者であろうとするのあなたらしくない!」
ロキは目を開けて光をねめつけた。
勝手なことばかりで煩くて、それが痛い所ばっかり突き刺す。
「キミにはなんにも分かんないよ!」
光を見据え、手を構え、地を蹴った。
手が纏うは氷。
「マハラギダイン」
されどアマテラスの唯一言に炎の波が押し寄せロキの氷など子牙にも掛けず消してしまう。
「手向かうなど愚者の沙汰ね。愚かしい所も好きよ、ロキ」
「何で、こんなに強いのに、君は、」
「さてね。私はしたいことをするだけよ。 今はあなたを連れ出して、彼の所に行きたいわ」
「はは…っ!キミは勝手な女だなあ!」
「あなたが何の恐れもなく彼に会うことを、実現したい、気分なのよ。私。」
「…アマテラスは分かってるんだ。ボクが、恐れてること」
「怖いんだよ。怖くて仕方ないんだよ。」
「…あなたは、要らないモノなどではないわ。安心なさい」
「…それでも、ボクは、怖い」
「貴方が恋慕をしちゃいけない理由などないもの。それが仮令、横恋慕でも、不倫でも」
それからロキは、光に飛び込んだ。
光に心休まるなんて初めてのことで、妙に思われたけれど、見栄と涙が剥がれ落ち、晴れた心は光照らされきらきらと喜び、自然と弛緩する頬でアマテラスに笑いかけた。
アマテラスはいつもとちょっと違ってうっそりと、しかし輝く笑みで「かわいいひと」と呟いた。
ネクロフォビア
すいません次はもっとかっこいいロキをかきます。
タイトルは極端に死を恐れる神経症の一症状。死亡・死体恐怖症。ですね。はい。
あと二個くらいアマテラスが主な文をかきたいですね。ネクロ…いや…根暗、シリーズ…。
マハラギダインはSJスキルです。ラグナロクがよかってんけど、文句つきそうで止めてん。
SJアマテラスはほんとにライトロウなのか不安になった。
スキルが、ランダマイザとか、うける。
根の国は記記での死後の世界みたいな。
ダークな悪魔が住む魔界の、一角て設定じゃ駄目ですか。
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