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2025/04/20  [PR]
 

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にょナオヤかわいいよかわいいよたまらんよチャラ男だってかわいいいいいいの気持ちが溢れた結果がすれちがいだよ。
最初から最後までツンデレナオヤちゃんのターン`・ω・キリッ
ハッピーエンドがどこに落ちてるか分からなかったんでいつものように脳内補足おねがいします・・。
ハッピーにするとうさんくさくなる。
















今だけはすべてを忘れてしまいたい。そんな、下らぬ思いさえきっと責めないであろうあなたがどんなときでもわたしに優しいから、わたしは土壇場であなたに頼る癖がついてしまったのだ。きっと。優しくしてくれるほど、あなたがわたしを好いていると思えたから。
結局、あなたの愛情を感じたいがためにあなたの優しさを利用していた。
そういういじきたない魂胆を持てあまして、弟を誰にもわたしたくないとわめくわたしを、あなたは冷めた目もせずなぐさめた。
それなのにわたしという女は、いつまでもあいされている自信も自覚も持てなくて、けどもうあなたはどこにも行かないと思ってしまっていて、わたしは何度もあなたにあの弟を乞うた。痴愚なりに必死で、あなたの愛しているという言葉を信じようとした。
あなたでさえ人の心を読むことはできないと知りながら、何をしていたの。


弟がバベルを制した。

それからしばらく、ヒルズを魔王の城と定め各人が落ち着いた頃、わたしは逆にせわしなかった。あなたがいない。あなたに会えない。それは、悲しいというより、不思議で仕方がなかった。
弟の言うには、わたしが最後に別れたあと、あなたは弟に会い最後の一押しとばかりに助言をし、弟はそれを聞いてわたしについてくる気になったらしいが、それはわたしの望んでいた以上のことなのに今あなたはわたしのあなたにあいたい気持ちをわかっていない。
わかっていて叶えてくれないのだとしたら、あなたは、もとより、わたしを愛してなどいなかったのでないか。という疑念さえが頭をもたげて、わたしはどうすることもできずに日常へと変わりゆく日々を過ごした。
弟は可愛らしく、アツロウは従順、カイドー君は短気でマリは柔和であることに変わりはなく、わたしだけ止まって終っているような感覚がこめかみに張り付いた。

その日もこめかみの痛みを感じていたものの、集中力に物を言わせ、よどみなく鍵を叩く指を止めたのは、他でもないあなたの気配だった。
「君の期待したとおりになったね」
喉が震えぬよう低い声で、あたりまえだと応えるとあなたは笑ったまま少し目を細めた。その表情がひどく寂しそうに見えて、今すぐ抱きしめたい体のうずきを噛み殺し、指先の震えを隠し、あなたに向き合う。
手の届く距離にいるというのに、さて、わたしはいつからあなたとこんなにも隔たっていたの。
「ボクは君たちを見ているからね。それだけは、忘れないで」
あなたが目を伏せて、僅かに語尾をかすれさせたものだから、そのおとなしい物言いがあなたの思うところなのだと感じ、わたしは咄嗟にあなたの袖を掴みどこかへ行ってしまうのと問うた。
彼は驚いたような顔をした。
「おやおや、ボクなんかの微細な戦力を求めたって、魔王様は喜ばないよ」
だってきみの魔王様はもうボクより強いんだからね、と言ったらしい唇の動きに目の前が眩んだ。
違うのただあなたにそばにいて欲しいの、言ってしまえば涙が落ちてしまう。あなたの嫌いそうな無様な真似はできない。
どうしてそんなことを言うの。
あなたの考えていることが分からなくて、また分かりたくもなくて、わたしは破裂しそうな肺腑を抑えつけることに全神経を向かわせた。何も感じてはいけない。





パロディライン













タイトルに意味は無いけどすごい気に入った。
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