忍者ブログ
2025/04/21  [PR]
 

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 日和

閻←妹
妹子は閻魔の元側近。転生させらりた
不思議系病んでれ毒妹子。
















素晴らしい世界。理想的な世界。静かな世界。幸せな世界。

青い泉。緑の草木。澄んだ空。爽やかな大気。

水面に映るのは自分の面。

「いつの間に、こんな時間が過ぎたんだろう」

見た感じはまるで大人。それどころかとっくに立派な大人になっているのに、僕は無知な子供であった時代に憧憬をさえ覚えている。
おかしなものだ。
どうしてこうも世界に苛立ちを感じるのか、世捨て人でもあるまいに。
もっと幼くて無垢なら彼は会いに来てくれただろうか。

「貴方が僕にくれた世界を嫌いにさせないで」

ばしゃんと両手で水面を打つと、光の芸術が掻き消え、暫くするとまた世界を描き出した。
不毛だ。
僕が何をした所で彼は何もしないのだ、僕の事等、気にもしない。
そう思うと胸に何かが込み上げて思考を乱す。

「あんなに愛したのにっ」

「こんなに愛しているのにっ」

「愛された記憶なんてなかった方がいいじゃないか!」

こんなの、ただの加虐だ。加害だ。凌辱だ。無法だ。乱脈だ。動乱だ。
たまらなくなった。 


 「貴方に、会いたいっ…」

彼は、長い間手元に置いていた僕を転生させた。
それは、優しさじゃないんじゃないかと疑るのは必定だった。
彼は、僕が、邪魔になったんだ。
誰かを、愛したんだ。



ころしてやりたい。
彼を。
彼に愛されている誰かを。

この手で教えてやるのだ。
彼等のエゴの結末を。
エゴイストには、最悪の結末を。最低の終焉を。

だって、僕と彼は細い糸で繋がれているのだから。




そこまで考え、水に身を投じた。
彼の最終を始めてやる。
彼の最後を飾ってやる。
彼の幕引きを手伝ってやる。





心が流す涙を忘れて僕は感情を落とした











お題 滲さま
ほんとは
最初はもっとロマンチックだったのよ。
にしても自殺って。。妹子らしいといったらそうかも。
エゴイストは妹子も含めてな意味で書いた気がする。
PR
prev  home  next
忍者ブログ [PR]
  (design by 夜井)