閻←妹
妹子は閻魔の元側近。転生させらりた
不思議系病んでれ毒妹子。
妹子は閻魔の元側近。転生させらりた
不思議系病んでれ毒妹子。
素晴らしい世界。理想的な世界。静かな世界。幸せな世界。
青い泉。緑の草木。澄んだ空。爽やかな大気。
水面に映るのは自分の面。
「いつの間に、こんな時間が過ぎたんだろう」
見た感じはまるで大人。それどころかとっくに立派な大人になっているのに、僕は無知な子供であった時代に憧憬をさえ覚えている。
おかしなものだ。
どうしてこうも世界に苛立ちを感じるのか、世捨て人でもあるまいに。
もっと幼くて無垢なら彼は会いに来てくれただろうか。
「貴方が僕にくれた世界を嫌いにさせないで」
ばしゃんと両手で水面を打つと、光の芸術が掻き消え、暫くするとまた世界を描き出した。
不毛だ。
僕が何をした所で彼は何もしないのだ、僕の事等、気にもしない。
そう思うと胸に何かが込み上げて思考を乱す。
「あんなに愛したのにっ」
「こんなに愛しているのにっ」
「愛された記憶なんてなかった方がいいじゃないか!」
こんなの、ただの加虐だ。加害だ。凌辱だ。無法だ。乱脈だ。動乱だ。
たまらなくなった。
「貴方に、会いたいっ…」
彼は、長い間手元に置いていた僕を転生させた。
それは、優しさじゃないんじゃないかと疑るのは必定だった。
彼は、僕が、邪魔になったんだ。
誰かを、愛したんだ。
ころしてやりたい。
彼を。
彼に愛されている誰かを。
この手で教えてやるのだ。
彼等のエゴの結末を。
エゴイストには、最悪の結末を。最低の終焉を。
だって、僕と彼は細い糸で繋がれているのだから。
そこまで考え、水に身を投じた。
彼の最終を始めてやる。
彼の最後を飾ってやる。
彼の幕引きを手伝ってやる。
心が流す涙を忘れて僕は感情を落とした
お題 滲さま
ほんとは最初はもっとロマンチックだったのよ。
にしても自殺って。。妹子らしいといったらそうかも。
エゴイストは妹子も含めてな意味で書いた気がする。
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